『はやく歩けるようになりたい』
担当している患者様が言いました。
『はやく病院の玄関まで歩けるようになりたい。』と。
私が『どうして玄関まで?』と聴くと
『最近子供からプレゼントされた可愛い子がいるから会いたいの。』
そう言いながら、携帯と取り出し、その子の写真をみせてくれました。
その子とは、オーストラリアンラブラドゥードルの子犬でした。
その名の通り、ラブラドールレトリーバーとプードルのミックスです。
この犬種は人なつこい性格から、セラピー犬としても活躍しているのだとか。
私『うわ〜、めっちゃ可愛いじゃないですか!』と自分まで上がってしまうテンションを落ち着けて。
『では、その子に会いにいくためにまずはあそこまで歩きましょう。』とリハビリを始めました。
歩くというのは、何かの目的をもって行われるものです。
ただ、身体が弱くなるから歩きましょうと言っても、ただでさえ痛くて重たい身体を動かそうとは思えません。
目的もなく介護して歩かせる。それは歩いているとは言えません。
本人の歩きたいという気持ちが心を動かし、身体が動くことに意味があります。
『よし!がんばろ!』と思えた出来事でした。
リハビリ介護士 藤原
2013年6月28日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:Ⅰ【藤原式リハビリ介護】 ②脳卒中患者さんの気持ち
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