『攻めのリハビリ』医師の酒向正春先生
5月13日〝プロフェッショナル 仕事の流儀〟 という番組で
『攻めのリハビリ』が放送されました。
紹介されたのは、元脳外科医のリハビリ医 酒向正春先生。
現在、脳卒中患者は全国で280万人といわれています。
脳の手術したから終わりではなく、後遺症に対するリハビリをする大切さを伝えていました。
ヒトを救うとはどういうことなのだろうか? 理想のリハビリとは何なのか? を考え続け
治療の難しい患者さんと必死で向き合う姿がとても印象的でした。
医師が手術だけではなく、後遺症のリハビリに対して意識を向け、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった専門家と連携して、チーム医療に関わることは当たり前のことです。
しかし、現状の全ての病院で、医師がリハビリの知識を学び、患者さんに向き合えている医師はどれだけいるでしょうか?
『リハビリ=人生の再出発』として、重症な患者さんと向き合い戦っているリハビリの現場と、リハビリを頑張る本人とそのご家族の様子がよく伝わってきました。
番組の後半には、自宅退院に向けた外泊訓練の様子も紹介されていました。
障がいが重傷の場合、家族の協力なしには、退院しても現状を維持するのは難しいです。
そのため、経験のない家族に対して、理学療法士が自宅で介護する方法をお伝えして外泊訓練を行うことで本当に自宅でやっていけるのかを検討します。(もちろん、全ての病院が実施するわけではありません。)
家族に負担をかけないように、自分の力で歩くリハビリを頑張る。
そして、できることが増えることで、自信がつき、さらに頑張って生きていこうという気持ちが強くなります。
番組を見ていて、セラピストとしてのやりがいに共鳴し、目頭が熱くなりました。
これからのリハビリには、最新の治療とともに、ご家族に対するわかりやすい介護指導の重要となってくると実感しました。
2013年5月14日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:Ⅴ【脳卒中最前線】
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