家族にできる『MMT』
『MMT』は『Manual Muscle Testing』といって
『徒手筋力検査法(としゅきんりょくけんさほう)』のことを言います。
MMTのレベルは 0~5 まであります。
5(Normal):運動範囲全体に渡って動かすことができ、最大の徒手抵抗に抗して最終運動域を保持できる。
4(Good):運動範囲全体に渡って動かすことができ、中等度~強度の徒手抵抗に抗して最終運動域を保持できる。
3(Fair):運動範囲全体に渡って動かすことができるが、徒手抵抗には抗することができない。
2(Poor):重力の影響を除いた肢位でなら、運動範囲全体、または一部に渡って動かすことができる。
1(Trace):筋収縮が目に見える、または触知できるが、関節運動はおこらない。
0(Zero):筋収縮・関節運動は全くおこらない。
病院では、医師や理学療法士、作業療法士が筋肉の力が、どれだけあるかを調べるために使います。
例えば、立ち上がるときにどれだけ足の力が必要なのかを確かめます。
立ち上がるためには膝をのばす筋力はMMT3以上なければ、立つのが大変です。
ご家族で筋力を確かめるときは、本人が座っているときにつま先を上げて膝を前に蹴るように、まっすぐに伸ばすように伝えます。
このとき、膝が伸びたままを空中で保つことができればMMT3点です。
どれくらい筋力があるのか、ご家族でもわかることで、障がいを理解しながら介護することにもつながります。
リハビリ介護士 藤原
『立ち上がる力を引き出すために、無駄なちからを入れずに介護する方法』はこちらへ
2013年8月1日 | コメント/トラックバック(0) |