『ついイラッとしちゃって』


先日、90歳のお祖母さんを介護する娘さんが言いました。

 『お母さんが立ってくれないと、ついイラッとしちゃって、エイヤーって力を入れて車いすに乗り移らせちゃうの。』

 

ついイラッとしてしまう時は誰でもあることです。しかし、数十キロの身体を毎回、力をいれて介護していては、腰を痛めてしまいます。もちろん、介護される本人にも。

 

今回の場合、ポイントとなったのが『お母さんが立ってくれいない』という点です。

立ってくれない ⇒ なぜ立ってくれないのか ⇒ 立てない理由がある

という視点で見ていくと、その原因が立ち上がる介護をするときのちょっとした工夫と理解にありました。

 

そこで今回行ったのは、娘さんが実際にしている介護を身をもって体験してもらうことです。とてもシンプルなことですが体験することで、一度にたくさんのことを感じ、理解し、自らの介護に生かすことができます。

 

体験後、娘さんが言いました。『体験すると良くわかるわね。実際に私は無理な姿勢で本人の動きや重心の位置を知らずに介護していたのね。こんな簡単なことなんで気付かなかったのかしら。』と。

 

その後は、詳しく支え方や立ち位置を伝え、無事に無理なく介護ができるようになりました。

帰り際に、お祖母さんと娘さんが笑顔になり、とても嬉しく思いました。

 

リハビリ介護士 藤原

 

『イラッとしない介護をするためには』はこちらから

 

 

 

 

 

 

 

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